ある方が「亡くなった。」と訃報がありました。
私が以前、在宅サービスの訪問入浴をしていた時の利用者様です。
33歳の時に初めて介護の仕事を始めたのが、訪問入浴でした。
その方は、私に文字盤で「上田はいい。」と言ってくださり、現在介護の仕事を続けている心の支えになっています。
訪問入浴とは在宅で生活されている方のベッドの横に浴槽を準備して入浴を提供するサービスです。
私がお会いしたのは、その方が40代前半の時です。
とても厳しい方で、その方のご要望に添えるよう、会社に帰ってからもミーティングをしたり、職員を利用者様に見立てて練習したのを思い出します。
私はというと、とても不器用で物覚えが悪いながらも必死に頑張りました。
”介護の仕事は向いていないのではないか?” ”私には出来ないのではないか?”と思い悩んだことも1度や2度ではありません。
そんな時に頂いた暖かいお言葉は、みんなで利用者様に「お風呂が気持ちよかった。」と言っていただけるよう頑張った思い出とともに私の大切な宝物です。